narino 通信|Jan 2026

narino 通信|Jan 2026
天草市有明町大浦の初日の出

2025年は、豪雨の爪痕が残り、なんとも後味の悪い一年でした。年末には宅配オーナーの方でご希望される方には、園地収穫していただき、豪雨の爪痕もご覧いただきました。
ですが! 2026年は「Big Leap(大きな跳躍)」の年にします。

昨年は、お願いしていた無花果の苗が猪の被害で全滅、私自身も体を故障し、さらに8月の大雨で「アグロキャンバス」の展開を中止せざるを得ませんでした。いまも、プロジェクトの中心に据えるはずだった畑へはアクセス不能の状態が続いています。

それでも、ここからが再スタート。現場で積み重ねてきた知恵を生かし、やれることから一つずつ。2026年は、皆さんに安心して“おいしい瞬間”を届けるために、畑と海と、 narino の仕組みをもう一段アップデートしていきます。

現場から
オレンジ色になりきれない葛藤

2024年に続き、2025年も不知火の実は12月下旬になっても緑が残るものが多くなっています。これには「暖かい秋」が大きく影響しています。着色(葉緑素の分解)に必要な寒さが足りず、温暖化という抗えない流れの中で、私たちは今、ある種の「諦めの境地」に立たされています。

籠に積まれた熟したオレンジの寄り写真。表面の細かな凹凸と茎周りの突起が見え、明るい背景に映える

これは近年のブドウ栽培にも似ています。かつての巨峰のような濃い紫色を追うのではなく、あえて色の薄い品種や緑色の品種が増えているように、私たち果樹農家も「見た目の色」という指標に対して、新しい向き合い方を迫られているのかもしれません。

見た目か、味か。樹の活力が語ること

緑が強いのは、実は樹が元気で窒素分がしっかりと効いている「生命力の証」でもあります。見た目は少し青みがかっていても、中身の糖度はバッチリ乗っています。12月上旬の分析では、当園の果実は天草の平均値を上回る結果となりました。

概念を覆す「採りたてフレッシュ不知火

不知火といえば、貯蔵庫で寝かせて酸を抜くのが一般的。露地栽培品が市場に出回るのは2月中旬以降です。しかし、天草農工房ふぁおがお届けするのは、その概念を覆す**「フレッシュ不知火」**。 一部緑が残る「ありのままの姿」は、樹の上でギリギリまで栄養を蓄え、今まさに収穫したばかりという鮮度の証なのです。

静かな畑:天敵のいない不思議な元旦

一方で、この暖かさは意外な変化ももたらしています。 今シーズン、畑は驚くほど静かです。例年なら賑やかな(あるいは少し鬱陶しい)ヒヨドリの声も姿もありません。「バードリサーチ」の報告によると、暖冬の影響でヒヨドリの南下が遅れているようです。 この「恵みの静寂」の中で、私は一玉一玉とじっくり対話しながらハサミを入れています。

コラム
共に歩む未来へ:『narinoサポーター』という新しい絆

緑の残る不知火も、静かな畑も、すべては新しい時代の始まりを告げています。 この変化を独りで抱えるのではなく、皆様と共に楽しみ、支え合うカタチを創りたい。そんな想いから、2026年は農業ボランティア兼コミュニティ「narinoサポーター」を始動します。

面積を縮小した分、一玉一玉の不知火、そして一本一本の樹に、これまで以上に深い愛情を注ぎます。その「育てる喜び」や「現場の空気」を、サポーターの皆様と分かち合いたい。収穫を手伝っていただいたり、コミュニティを通じて意見を交わしたり。生産者と消費者という垣根を超えて、共に天草の「めぐみ」を守り、育む仲間を募集します。

さらにメンバーで新たに柑橘類意外にも栽培する果樹なども増やしていきたいと思います。あなたが育てたいものはなんですか?

大浦港の光の道(カバー画像)が示したのは、私一人が進む道ではなく、皆様と共に歩む道だったのだと今は確信しています。 2026年の挑戦、そして「narinoサポーター」の詳細は、1月下旬をめどにお知らせいたします。どうぞご期待ください。


今月のトピック

天草文旦:パール柑遅れます

先月、色づきが早いとお知らせしましたが、酸味の抜けが悪かったので、味見をして12月の収穫を断念しました。

しかし、1月後半には収穫していく予定を立てています。
1月下旬から販売を開始していきたいと考えていますので、楽しみにしてください。

真牡蠣

これまでもお伝えしている通り、多くの牡蠣が夏場に死んでしまったこと、残った牡蠣も生育が悪いため、今シーズンの販売開始はまだ未定です。
販売が決まりましたら、お知らせさせていただきます。

フレッシュ不知火で彩る!春待ちレシピ

今月のおすすめ商品

早出しフレッシュ 天草の不知火

「早出しフレッシュ」は、通常は収穫後1〜数ヶ月の貯蔵追熟を行うところ、収穫から原則3日以内に発送する特別便。酸味がしっかり残る、柑橘らしいフレッシュな不知火の味わいをお楽しみいただけます。外観に傷や汚れを含むご家庭向け規格です。

  • 【発送日限定】 2025/12/24、2026/1/2・1/8・1/15・1/22・1/29
商品ページへ

天草の文旦(パール柑)

完熟度を確認しつつ、1月下旬に販売する予定です。今しばらくお待ちください。
販売する際にはnarino通信の読者様へメールでお知らせいたします。